こんにちは。
暮らしの【楽】を探求する内科医ママ、ゆずです。
今日は最初にあげる離乳食のお話。
3、4ヶ月健診に行くと、多くの自治体では「離乳食講座」みたいなのを聞いて帰ると思うんです。
私も先日、下の子の健診で離乳食講座を聞いてきたのですが…
な〜んて言われて、10倍粥の作り方を説明されました。
途中で席を立ったりしたら、不良かーちゃんに認定されてしまうと思って…
大人しく座って最後までお話聞いてきましたよ?
でも内心では、
なんてことを考えていました。
実は。
「10倍粥を離乳食の最初にあげましょう」という指導は、間違っています。
WHOのガイドラインなどでは、10倍粥は推奨されていないんです。
なぜなら…栄養が全然足りないから!!
この記事では、「10倍粥は栄養が足りない」についてもっと詳しく解説しつつ、10倍粥の代わりにぜひおすすめしたい離乳食をご紹介します。
これから離乳食を始めようと思っているママさんは、ぜひ読んでみて下さいね。
目次
最初の離乳食に10倍粥が勧められない2つの理由
日本では、『離乳食=10倍粥から』というイメージがとても強いですよね。
健診の離乳食講座でも言われるし、大抵の本にも書いてあるので…
「10倍粥って世界共通なのかな〜?」なんて思ってしまいますが、実は日本特有の習慣なんです。
ちょっと衝撃じゃないですか?
冒頭でもお伝えした通り、10倍粥から離乳食を始めることは、WHOやアメリカ、ヨーロッパなどのガイドラインからは推奨されません。
なぜなら、10倍粥には離乳食としておすすめできない大きな『欠点』があるんです。
ここでは、離乳食を10倍粥から始めてはいけない理由を2つ、解説します。
1. 栄養(カロリー)が足りない
離乳食には、
・母乳やミルクからだけでは不足する栄養を補う
という役割があります。
で、考えてみて下さい。
ミルクと10倍粥…どっちが栄養ありそうですか?
明らかにミルク、ですよね??
そう。
10倍粥は薄すぎて、圧倒的に栄養が足りないんです。
でも、ここで気になるのが、
ということ。
答えは…はい、大丈夫です!
WHOなどのガイドラインでは、赤ちゃんが最初に口にするお粥の濃さについて
『スプーンにとって、容易に落ちない固さ』
でOKだと言っています。
一方10倍粥は、スプーンからサラサラ〜っと流れ落ちるほどの薄さ!
栄養をしっかり摂るためには、もっと濃いものが必要だったんですね。
2. 鉄や亜鉛が足りない
赤ちゃんの健やかな成長、発達には
・亜鉛
が必要です。
鉄や亜鉛が不足すると、貧血になったり、発達に遅れが出てしまうことも。
その辺りについて、詳しくは
【内科医ママが教える】離乳食期の赤ちゃんに起こる鉄分不足の原因と症状は?市販の離乳食で簡単に解決する方法も
こちらの記事で解説しています。
では、10倍粥には鉄や亜鉛が十分含まれているのでしょうか…?
答えは、No。
鉄や亜鉛が豊富に含まれる食材の代表格は、なんと赤身のお肉。
残念ながら、お粥にはほとんど含まれていません。
つまり…
お米のお粥を食べさせているだけでは、大切な鉄や亜鉛が不足する
という事態になってしまうんです。
これが、10倍粥が最初の離乳食として勧められない2つ目の理由です。
10倍粥が最初の離乳食として勧められない理由は、
・栄養(カロリー)が足りない
・成長発達に重要な、鉄と亜鉛が足りない
この2つでした。
で、鉄と亜鉛は肉に入ってるって言われても、困りますよね?
10倍粥がダメなら、一体何をあげればいいの…?
って、思ったのではないでしょうか。
ということで次は、
・栄養(カロリー)がとれる
・鉄や亜鉛がとれる
・離乳食開始から使える
・準備がすごく簡単
という、3拍子どころか4拍子そろった、おすすめの素晴らしい離乳食「ライスシリアル」をご紹介しましょう!
赤ちゃんの発達に必要な栄養が取れる!初期離乳食はライスシリアルがおすすめ
日本では一番最初の離乳食として定番となっている、10倍粥。
作るのも面倒だし、カロリーも鉄や亜鉛も足りないしで、わざわざ10倍粥を頑張って作る必要はありません。
そこでおすすめしたい離乳食「ライスシリアル」の登場です。
ライスシリアルは鉄・亜鉛がとれる『お粥のもと』
ライスシリアルは、鉄や亜鉛がしっかりと入った、『お粥のもと』です。
これ…実は日本には販売されていないのですが、海外では最初の離乳食の定番メニュー。
つまり、10倍粥の代わりに、ライスシリアルで始めればOK!
ライスシリアルは、
・母乳やミルクと混ぜるだけで簡単に作れる
・生後4ヶ月〜、最初の離乳食として使える
・鉄や亜鉛が添加されている
という特徴があります。
離乳食をライスシリアルで始める事は専門家も推奨
私がライスシリアルの存在を知るきっかけとなったのは、こちらの本です。
小児科医のママが教える離乳食は作らなくてもいいんです。 工藤紀子 著
著者は小児科の専門医である、工藤紀子先生。
工藤先生は、
・栄養と子どもの発達に関連する研究で博士号を取得
・子どもの栄養のスペシャリスト
という肩書きを持つ、2児のママさんです(2019年6月現在)。
工藤先生、熱い情熱の持ち主でして…
・日本の赤ちゃんの離乳食期の鉄分不足をなんとかしたい!
・手作り離乳食に疲弊するママさんを助けたい!
そんな熱い熱い想いが、この本には詰まっています。
で…
この本の中で、鉄分不足にならないために10倍粥の代わりに推奨されていたのが、ライスシリアルだったんです。
とっても簡単に、必要な栄養が取れる「ライスシリアル」。
毎日離乳食に出しているのですが…
なのです(^^)
いやもう、笑っちゃうくらい簡単です。
そんなライスシリアルを実際に使ってみた様子は、
【離乳食初期・5ヶ月〜】Gerber社のライスシリアルが超便利!実際に使った様子のレポ&割引で購入する方法も
こちらの記事で詳しくご紹介しています。
もし、
ということであれば、ぜひ読んでみて下さいね。
余談ですが…
『10倍粥じゃダメ』という情報を知ってしまうことで、
「上の子の時、離乳食初期から鉄分摂るなんてできてなかったよ…」
と思って、成長発達に問題が出るのではと心配になりませんでしたか?
めっちゃ分かります。
だって、私も上の子の時は知らなかったから。。。
「もっと早くにこの本に出会っていれば!!!!」って、やっぱり私も思いました。
(上の子の時は出版されてないから無理なんですが)
上の子の時は、10倍粥から始めて、ちょっとずつ濃くして…みたいな、離乳食教室で教わった通りの進め方でやっていた私。
でも、娘は元気に大きくなって、もう5歳です。
赤ちゃんの頃に鉄が不足していたのかどうか…
そして、もし不足していたなら、何か成長発達に影響があったのか…
今では知る由もありません。
でも。
育児なんて、後から振り返れば「あの時、もっとこうしてあげれば良かった」って思うことの連続なんですよね。
親も子どもも、一人一人みんな違って、たった1つの正解がある訳じゃありません。
それに、「ベストな子育てじゃなきゃいけない」なんてこと、全然ないと思うんですよ。
だから、過去を振り返って責めたりしなくていい。
今目の前にいるおこさんが元気に笑っているなら、不安にならなくていいと思います。
私思うんですが、大事なのは柔軟さなんじゃないかな〜と。
新しい情報に出会った時。
過去のやり方にこだわって、新しい良い方法を受け入れられないのはもったいない。
過去の自分を責めてしまうのも、もったいない。
新しい情報に出会ったら、過去の自分はちゃんと認めた上で、これからをより良いものに変えればいいと思うんです。
娘の時は、あれが私のベストだった。よく頑張った。
でも今は良い本に出会って、息子にはライスシリアルをあげることができた。
娘にはしてあげられなかったけど、君はちゃ〜んと元気に育ってくれたね、ありがとう。
そういう気持ちです。
そして。
これはできるだけ多くのママさんにお伝えしたい、そして1人でも鉄不足が原因で不調になってしまう赤ちゃんが減れば…とう想いで、こうして記事を書いています。
まとめ
この記事では、離乳食を10倍粥で始めてはいけない2つの理由を解説しました。
最後に、お伝えしたことのまとめと、ライスシリアルの入手方法をご紹介しますね。
最初の離乳食に10倍粥が勧められない2つの理由
・栄養(カロリー)が足りない
・成長発達に大切な、鉄や亜鉛が全然足りない
赤ちゃんがミルクや母乳以外に初めて口にする食べ物でも、10倍粥ほどうす〜くしてあげる必要はなし。
WHOからは『スプーンから容易に落ちない固さ』くらいの濃さでOK!と言われています。
10倍粥の代わりに鉄が添加されたライスシリアルを
10倍粥で始める代わりに、ライスシリアルで離乳食を開始するのがおすすめです。
ライスシリアルは
・粉状のお米なので、母乳やミルクを混ぜるだけで簡単に作れる
・生後4ヶ月〜、最初の離乳食として使える
という便利な市販離乳食。
ただし、2019年現在日本では販売がなく、海外からのお取り寄せになることが欠点です。
お取り寄せ方法は、
【図解】Gerber社のライスシリアルをiHerbでお得に購入する方法。購入できないトラブルの対処法も解説!
こちらを参考にして下さい。
大手輸入代行業者「iHerb」のサイトから、Amazon感覚でお取り寄せできますよ。
これから離乳食を始めるよ〜というママさん。
ぜひ離乳食はライスシリアルから始めてみて下さいね(^^)
そして、もう始めちゃったよ〜というママさん。
鉄分を含む離乳食に苦戦しているということであれば…
ライスシリアルはめっちゃ楽だし、味にクセもないので、ぜひご検討を!