【液体ミルク】実際使ってみたら想像以上!メリット・デメリットに、購入できる場所と価格の比較も

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こんにちは。
暮らしの【楽】を探求する内科医ママの、ゆずです。

2019年3月11日、とうとう国産の液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」が国内で販売開始となりましたね。
そして4月26日には、国産液体ミルク第2号となる「ほほえみらくらくミルク」も販売が始まりました。

液体ミルク販売に際しては、

育児の負担も減るし、災害時にも役立つから、この時を待っていた!!

という意見もあれば

それって手抜きなんじゃないの?高いし。

な〜んてことが言われたりもしています。

あとは、パッケージに記載されている

『母乳は赤ちゃんにとって最良の栄養です』

という言葉が、物議を醸したりもしていますね。

でもです。
私、実際に使ってみたら…

ゆず
想像していたよりも、ずっと、ずっと楽だった!
これは本当にいいよ〜!!

と、感じたんですね。

いやもう、とにかく楽。
この感動をあなたにお伝えしたくて、液体ミルクについてのあれこれを、記事としてまとめることにしたと言っても、過言ではありません。

この記事では、

・液体ミルクを実際に使ってみた感想
・粉ミルクと比較した、液体ミルクのメリットとデメリット
・液体ミルクが購入できる場所や通販で買う場合の価格の比較
・メリット、デメリット、価格も踏まえて、私ならどう使うか

について、詳しくまとめました。

気になる価格について…最初に簡単に言ってしまうと。
ケース買いではなく、1本からの単位で購入するのであれば、

・コープデリ
・ヨドバシ

この2つが安いですよ♪

「液体ミルク、気になってたんだ〜」

ということであれば、参考にしてみて下さいね。

目次

液体ミルクを実際に使ってみた

液体ミルクが発売されたので、さっそく購入してみましたよ。
では、現在国内で販売されている

・アイクレオ赤ちゃんミルク
・ほほえみらくらくミルク

を実際に使ってみた感想を、お伝えしますね。

最初にサイズ感から。
350mlのペットボトルと、2つのミルクを並べてみました。

アイクレオは赤ちゃん用の麦茶などと同じようなサイズ。
ほほえみは、350ml缶の背丈を少し縮めたようなイメージです。

アイクレオ赤ちゃんミルクを使ってみた

では、まずはアイクレオから。
使い方は、グリコの公式ページがとても分かりやすかったので、そちらの動画と写真をお借りしました。


出典:【公式】アイクレオ赤ちゃんミルク|商品情報

※1分41秒の動画です。

説明の通りに、紙パックから哺乳瓶へと移し替えてみたのですが、ちゃんと10秒くらいで完了しました。

アイクレオは、ストローに秘密がありまして…

①差し込む部分が極端に短く、斜めにカットされている
②ストローが差し込み口に引っかかり、ミルクが逆流しないようになる突起がある

この2つの特徴のお陰でですね。

ストローをさして、逆さにして、ぎゅーっと紙パックを絞りながら注いでも…
ミルクが漏れたりしないんです!

ミルク作り…ホント一瞬でした。

これは楽だ!感激!!

ほほえみらくらくミルクを使ってみた

次はほほえみを。
ほほえみらくらくミルクの使い方も、公式ページに分かりやすい解説がありましたよ。


引用:【公式】らくらくミルクの使い方|明治ほほえみ

※1分17秒の動画です

実際にやってみましたが、こちらも本当に簡単。
何しろ、普通の飲み物の缶と同じですもん。

缶を振る所から、哺乳瓶に移し替え終わるまでにかかった時間は、20秒ほどでした。

缶の口を拭いてから、ホコリがかぶらないように保管しておけば、ほほえみも10秒で完了すると思います。

私は普段、ほほえみらくらくキューブを使っているのですが…
ミルク作り、いつも最低5分はかかります。

赤ちゃんが空腹で泣いている時の5分って、無限に長く感じませんか?

夜中に眠い目をこすってミルクを用意する時の5分も、しんどく感じる。

これが、10秒とか20秒になるのは、本当に、すっごく楽です!!
実際に使ってみたら、想像していたよりもはるかに便利さを感じることができました♪

常温のミルクを飲んでくれたのか??

さて。常温のミルクでも赤ちゃんが飲んでくれるのか…?

これは気になる所だと思います。

個人差がかなりあると考えられるので、あくまでもうちの息子はどうだったか…ということになってしまうのですが。

うちの息子は、ほほえみはゴクゴクとよく飲んでくれましたが、アイクレオはちょっと変な顔していましたね。
おそらく、普段のミルクが家でも保育園でも「ほほえみ」だから、そういう反応だったのだと思います。

あとは、普段からミルクの温度がかな〜りまちまちなのが良かったか…(笑)

ここ、絶対個人差があると思うので。
購入時はいきなりまとめ買いするのではなく、試し買いをしてからにした方がいいかな〜と思います。

災害用にストックしたい場合は、普段から時々飲んでもらって、慣らしていくのも一つの手ですね。

【追記】うちの息子が7ヶ月くらいから、常温のミルクを拒否するようになりました。。。
ということで、液体ミルクは少〜し湯煎で温めて使っています。

液体ミルクを少量(哺乳瓶の下2cm程度がお湯に浸かるくらい)のお湯で湯煎

湯煎している間にオムツ交換

オムツ捨てて戻る頃にはいい温度♪

ってな感じで使っており、湯煎してすらキューブのミルクよりもかなりかなり楽です!

粉ミルクと比較した、液体ミルクのメリット3つ

実際に使ってみて、

ゆず
これは想像以上に楽だな〜!!

と感じた、液体ミルクですが…
従来の粉ミルクと比較すると、どんなメリットがあるのでしょうか?

ここでは、粉ミルクとの比較した場合の、液体ミルクの3つのメリットをご紹介します。

【メリット1】とにかく簡単で楽チン!

粉ミルクを作る時を思い浮かべて下さい。

  1. お湯を沸かす
  2. 哺乳瓶に粉ミルクをスプーンで測って入れる
  3. 分量通りにお湯を注ぐ
  4. 振って混ぜる
  5. 人肌程度まで冷ます
  6. 温度を手首の内側で確認する

赤ちゃんに飲ませてあげるまでに、これだけのステップを踏んでいます。

ミルク作るったって、お湯で粉を溶かすだけでしょ?

と思ったら大間違いで、実は結構大変なんですよね。

粉ミルク、途中で何杯入れたかわからなくなっちゃった
お湯が入りすぎて、ちょっと薄くなっちゃった
バタバタしている内に冷えすぎて、湯煎にかける羽目に
作っている間、赤ちゃんが泣きっぱなしに
飲ませ終わったら、哺乳瓶にミルクのかたまりが残ってた

これは全部、私の失敗エピソードですが、ミルク育児中のママさんなら

「わかる、わかるよ〜」

と言ってもらえるのではないかと。

一方、液体ミルクは哺乳瓶に注ぐだけでOK。

濃度が正確で、溶け残りももちろんありません。
常温でそのままあげられるので、温度管理も不要です。

ゆず
これはいいなぁ…

この簡単さは、育児を大変と感じている・感じていないに関わらず、全てのママさんにお届けしたい位なのですが、特に

・授乳回数が多く大変な時期
・ミルク調乳待ちの時にえんえん泣いちゃう赤ちゃん
・双子などの多胎育児で大変な場合
・きょうだい育児で大変な場合
・夜間授乳で大変な時期
・赤ちゃんと外出する時
・祖母などに預かってもらう時

こんなシーンでは、本当に便利だな〜と思います。

【メリット2】衛生的に調乳できる

粉ミルクを作る場合、

・使う水は大丈夫か
・お湯の温度はちゃんと70℃以上か
・お湯を沸かすポットは清潔か
・開封後の粉ミルクは衛生的に管理されているか

など、衛生面にはしっかりと気を配らなくてはなりません。

70℃以上で作るのは、微量に混入している菌を死滅させるため

粉ミルクの中には、ごく微量ではありますが

・サルモネラ菌
・サカザキ菌

が混入していることがあります。
日本の粉ミルクでも、です。

これらの菌を死滅させるために、70℃以上の熱いお湯で調乳するんですね。

また、雑菌が繁殖したものを赤ちゃんにあげると危険なので、基本的には作り置きも不可。

※WHOやCDC(米国疾病予防管理センター)では、「調乳後すぐに5℃以下で冷蔵保存し、24時間以内に飲ませるように」としています。

一方、液体ミルクは無菌で作られているため、6ヶ月〜1年間(製品によって異なります)の保存が可能。

「開封後はすぐに飲ませる」

を守れば、赤ちゃんに安全なミルクをあげられます。

【メリット3】災害時の備蓄用として活用できる

液体ミルクの「衛生面で優れている」というメリットは、災害時に大きな力を発揮します。
災害時は、

・水道水が使えない
・手に入る水が限られている
・お湯を簡単に沸かせない
・熱いミルクを流水で冷ませない
・粉ミルクを衛生的に保管できない

という状況が考えられます。

粉ミルクの保管については、スティックタイプ、キューブタイプの小分けのもので解決できますが、それ以外はどうでしょうか…?

難しいですよね。
災害時の問題は、「日本でも液体ミルクが使えるように!」と推進された理由の一つでもあります。

粉ミルクを作るのに使える水は、水道水か、それに近い成分の水

水道水が使えなくても、ミネラルウォーターがあれば大丈夫かな…

と思いました?
ちょっと待った〜!!

粉ミルクは水道水で溶かした時に、母乳に近い成分になるように調整されているって、知っていましたか?
そのミネラルウォーター、実はミルクには不向きかもしれないんです。

ミネラルウォーターは、

・水道水よりも安全性基準が甘い
・硬水だと赤ちゃんにはミネラルが多すぎる

という理由から、なんでもミルク作りに使っていいわけではないんです。

お湯が簡単に手に入らない。
配られたミネラルウォーターも使えないかもしれない。
水で冷ませない。

災害時に粉ミルクを作るのが、どんなに大変か…
思い浮かべていただくと、想像できると思います。

液体ミルクは、開封したらすぐに飲めます。
粉ミルクが抱える

・70℃以上のお湯がないとダメ
・冷まさないとダメ

という問題を一気に解決してくれるんですね。

まだ、

『衛生的な哺乳瓶をどう確保するか?』

という問題は残っていますが、それでも粉ミルクしか使えなかった状況から考えると、大きな進歩だと思います。

粉ミルクと比較した、液体ミルクのメリットは

1. とにかく簡単で楽チン!
2. 衛生的に調乳できる
3. 災害時の備蓄用として活用できる

この3つです。
赤ちゃんの安心・安全、そしてママの笑顔にもつながるメリットですね。

でも…もちろん、メリットばかりではありません。
ということで次は、液体ミルクのデメリットを解説しましょう。

粉ミルクと比較した、液体ミルクのデメリット5つ

簡単・便利な液体ミルクにも、デメリットはあります。
ここでは、液体ミルクの5つのデメリットを解説します。

【デメリット1】粉ミルクの2〜4倍近くと価格が高い

粉ミルクと比較すると、液体ミルクはかなり高いです。

例として、Amazonで調べてみた価格をご紹介すると…

メーカー 調乳後のミルク100mlあたりの価格
粉末 キューブ/スティック 液体
明治・ほほえみ 42円 43円 85円
グリコ・アイクレオ 47円 50円 172円

※2019年4月、Amazonで調べた時点での一般的な価格から算出
※アイクレオは100mlのミルクに必要な粉ミルク=12.7gで計算
※ほほえみは100mlのミルクに必要な粉ミルク=13.5gで計算

ほほえみの液体ミルクはは粉の約2倍、アイクレオは約3.7倍の価格でした。

毎日使うミルクですから、この価格差は痛いですよね。

【デメリット2】規格が125mlと240mlしかなく、少量を飲む場合に残りを廃棄するのがもったいない

先行発売されたグリコのアイクレオは、1パック125ml。
4月末より発売のほほえみラクラクミルクは、1缶240ml。

現時点で、国産液体ミルクの規格はこの2つしかありません。

液体ミルクは衛生面から、使い残しは捨てなければならないので

ゆず
残ったミルクがもったいない…
と、思うのです。

だって、1回80ml飲む場合なら、アイクレオでも45ml、つまり3分の1は捨てなきゃいけないんですよ。
これでは、月齢が小さかったり、混合でミルクを多く飲まないケースでは使いにくいです。

一方粉ミルクは、1さじで20mlとか、1キューブ40mlと、細かな調整が可能。
ここは粉ミルクの方が便利なんですよね。。。残念です。

海外製の液体ミルクの場合、赤ちゃんに飲ませる分だけを取り分けて、残りは適切に蓋をして4℃以下で冷蔵保存すれば、一定時間(18〜48時間、製品によって違います)は飲ませられるというものも販売されています。
国産の液体ミルクでは、アイクレオ・ほほえみともに開封後の残りは捨てることになっています。

【デメリット3】アイクレオとほほえみの2種類しかない

粉ミルクは、

・はいはい(和光堂)
・ほほえみ(明治)
・はぐくみ(森永)
・E赤ちゃん(森永)
・アイクレオ(グリコ)
・ピュア(雪印)
・すこやか(大塚製薬ビーンスターク)

こんな感じで、結構豊富なラインナップから選ぶことができます。

ところが、液体ミルクは

・ほほえみ
・アイクレオ

の2種類しか選択肢がありません。

いつものミルクと味が違うと飲んでくれないタイプの赤ちゃんもいるので、ここは残念ポイントだと感じます。

【デメリット4】粉ミルクより賞味期限が短い

粉ミルクの賞味期限は、開封前なら約1年半ほどのものが多いです。

一方、液体ミルクの場合

・「ほほえみ」は1年間
・「アイクレオ」は半年間

と、粉ミルクよりも賞味期限が短いんです。

液体なので、これは仕方がないところかな…と思います。

【デメリット5】常温では飲んでくれない赤ちゃんがいる

液体ミルクの便利なポイントとして

「常温のまま、哺乳瓶に注ぐだけですぐに使える」

という部分があります。

ところが、常温では嫌がって飲んでくれない赤ちゃんもいるんですよね。
この場合、

・湯煎で温める
・使い捨てカイロで温める(非常時など)
・人肌で温める(非常時など)

といった方法で、温めてから飲ませることに。

これじゃ、便利さ半減じゃないか…!

液体ミルクは、レンジ加熱はできません。(メーカー推奨)

液体ミルクの保管は、常温といっても、20℃くらいがメーカーから推奨されています。
それに、さむ〜いお部屋の冷えたミルクでは、赤ちゃんの体温が下がらないかも心配。

冬は冷え切った物置に保管するのではなく、赤ちゃんが快適に過ごせる位の暖房のきいたお部屋においておくのがおすすめです。

粉ミルクと比較した、液体ミルクのデメリットは

1. 粉ミルクの2〜4倍近い価格
2. 規格が125mlと240mlしかなく、少量を飲む場合残りを廃棄するのがもったいない
3. 国産液体ミルクは2種類しかない
4. 粉ミルクより賞味期限が短い
5. 常温では飲んでくれない赤ちゃんもいる

この5つでした。
仕方がない部分も多いですが、

「せめて、もっと小さい規格も作ってくれれば、もっと便利なのになぁ…」

というのが、私の感想です。

デメリットがあるとは言え、災害備蓄用としても優れ、育児を少しでも楽にしてくれる液体ミルク。

次は、そんな液体ミルクはどうやって手に入れたらいいのかをご紹介します。

液体ミルクはどこで買える?通販の価格も比較!

ゆず
液体ミルク、便利そうだしちょっと試しに使ってみるか

と思った私。

そこで、近所のドラッグストアに赴いたのですが、粉ミルクしか置いていませんでした。

液体ミルクが購入できるのは、実店舗だと

・ベビー用品店(西松屋やアカチャンホンポ、ベビーザらスなど)
・ドラッグストア
・大型スーパーのベビー用品売り場
・NewDays(JRの駅にあるコンビニ)

などです。
ただしうちの近所のお店のように、店舗によっては取り扱いがない場合もあります。

今後、だんだん拡大していくかもしれませんね。

宅配で手に入れるのであれば、

・Amazon(12本入りのケース販売のみ)
・楽天
・トイザらスベビーザらス通販
・西松屋
・ヨドバシ
・コープデリ

などで入手できます。

アイクレオ赤ちゃんミルクの価格と配送料

アイクレオの液体ミルクを1本から購入する場合の価格と配送料を表にまとめておきます。
送料も含めて考えると、最安値がコープデリ、次点がヨドバシでした。

1本の価格(税込) 配送料
コープデリ 213円 赤ちゃん割引で無料
ヨドバシ 216円 無料
アカチャンホンポ 216円 324円
楽天市場 209円〜220円 411円〜750円
トイザらスベビーザらス 214円 590円
西松屋 209円 690円

※2019年4月、リサーチ時点での価格

ほほえみらくらくミルクの価格と配送料

ほほえみの液体ミルクを1本から購入する場合の価格と配送料もまとめますね。
こちらはコープデリとヨドバシが最安値です。

1本の価格(税込) 配送料
コープデリ 232円 赤ちゃん割引で無料
ヨドバシ 232円 無料
アカチャンホンポ 232円 324円
楽天市場 232〜259円 540円〜648円
トイザらスベビーザらス 232円 590円
西松屋 取り扱いなし

※2019年4月、リサーチ時点での価格

液体ミルクは重いし、店舗での取り扱いがない場合もあるので、宅配がいいですよね。

うちの子に合っているかわからないし、とりあえず何本か買って試してみたいな

といった感じで、1本単位で購入するのであれば

・コープデリ
・ヨドバシ

の2つは、送料無料で本数を気にせず購入できるのでオススメです。

ちなみに…
コープデリは、離乳食の取り扱いも多く、お値段も安いので、子育て中のママさんにはかな〜りおすすめです。

コープデリの離乳食について、詳しくは

市販の離乳食を買うならコープデリが最強な5つの理由。内科医の私が市販を使うワケに、取り扱い商品の一覧も。

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私は今、息子の離乳食でめっちゃ便利に使ってます!

グリコ『アイクレオ』と明治『ほほえみ』、液体ミルク2社を比較。上手な使い分けは?

2019年4月現在、国内で販売されているのは

・グリコ『アイクレオ赤ちゃんミルク』
・明治『ほほえみらくらくミルク』

の2種類です。

ここでは、2種類の特徴をまとめた上で、どんな風に使い分けるのが良いか、考えてみますね。

グリコ『アイクレオ赤ちゃんミルク』の特徴

アイクレオ赤ちゃんミルクは、国内で最初に販売された国産ミルクです。

容器 紙パック
1本の容量 125ml
価格 1本216円(100ml当たり172.8円)
賞味期限 未開封で6ヶ月

※価格は調べた時点での、ネット通販の場合の一般的な価格です

液体ミルクの多くは、殺菌のための加熱で少し茶色い色をしています。
茶色くてももちろん栄養には問題ないのですが、気になるという声が多かったとか。

アイクレオの液体ミルクは、超高温短時間殺菌という方法で殺菌することで、白い色がキープされた液体ミルク。粉ミルクと遜色のない白さが実現されています。

明治『ほほえみらくらくミルク』の特徴

ほほえみらくらくミルクは、災害備蓄用として力を入れて開発された国産2番目の液体ミルクです。

容器 スチール缶
1本の容量 240ml
価格 1本232円(100ml当たり96.6円)
賞味期限 未開封で12ヶ月

※価格は調べた時点での、ネット通販の場合の一般的な価格です

災害時にも安心・安全なスチール缶を採用し、賞味期限も1年と長め。
また、缶の前面に使用方法や使用上の注意点が、わかりやすく記載されています。

高温殺菌のためミルクの色が茶色いということも、缶の表面にしっかり記載されていました。

液体ミルク2社、どう使い分ける?

それぞれに特徴がある、2つの液体ミルク。
赤ちゃんの味の好み、という以外に、どんな風に使い分けをしたら良いかを考えてみました。

まずは、2社の液体ミルクの比較を表にまとめますね。

アイクレオ ほほえみ
容量 125ml 240ml
価格(1本当たり) 216円 232円
価格(100ml当たり) 172.8円 96.6円
重さ(1本当たり) 138g 292g
賞味期限 6ヶ月 12ヶ月

アイクレオが良いのはこんな時

アイクレオは、

・1本の容量は125mlと少なめ
・紙パックなので軽く、ゴミも捨てやすい

といった特徴があります。
なので、

・低月齢や混合などで、1回に飲むミルクの量が少ないお子さんに
・外出時に使いたい場合

におすすめですね。

ほほえみが良いのはこんな時

ほほえみは、

・賞味期限が1年間と長い
・丈夫なスチール缶
・1本240mlとたっぷり
・アイクレオより安い

という特徴があるので…

・災害備蓄用として
・1回に飲むミルクの量が多めのお子さんに
・夜間授乳や赤ちゃんがぐずっている時など、自宅で急いで用意したい時に

こんな使い方がおすすめかと。
外出時でも、「粉ミルク+水筒にお湯」のセットよりは軽いので、たくさん飲むお子さんならありかもしれませんね。

メリット・デメリットを踏まえて…私ならどう使う?

液体ミルクには

1. とにかく簡単で楽チン!
2. 衛生的に調乳できる
3. 災害時の備蓄用として活用できる

といったメリットもありますが、一方で

1. 粉ミルクの2〜4倍近くと価格が高い
2. 規格が125mlと240mlしかなく、少量を飲む場合に残りを廃棄するのがもったいない
3. アイクレオとほほえみの2種類しかない
4. 粉ミルクより賞味期限が短い
5. 常温では飲んでくれない赤ちゃんがいる

というデメリットも多くありました。

これらを踏まえて、

ゆず
私なら液体ミルクをどう活用していこうか…?
ということを、考えてみました。

では、わが家では液体ミルクをどのように活用していくかをお伝えします。

災害備蓄用としてストック!

やはり、これが第一かな…と。

東日本大震災が起きた時、私は千葉県に住んでいました。
帰宅すると、冷蔵庫は倒れて中身が散乱、テレビは床に落ちて画面が割れ、トイレットペーパーは全部便器にダイブ…
家の中が大変なことになっていたのを思い出します。

そしてスーパーやコンビニからは、あっという間に食料品や水が消えました。

同じような災害が今、起こった時。
もしミルクがなかったら…??

一番最初にお腹を空かせ、体調を崩すのは、赤ちゃんである息子だな…と。

災害時に備えて、うちでは液体ミルクを用意することにしました。

もし、うちと同じように災害時のために液体ミルクを備蓄しようと思っているのであれば…
使い捨ての哺乳瓶も、一緒に用意しておくといいですよ。

また、哺乳瓶が使えない時に備えるという意味では、スプーンやカップからミルクが飲めると更に選択肢が広がります。

普段から、哺乳瓶以外のもので、お白湯や麦茶などを飲む練習をしておくといいですね。

外出時の持ち物の軽量化に

外出時にミルクを用意しようとすると…

・70℃以上のお湯(水筒に入れて)
・哺乳瓶
・小分けにしたミルク

の用意が必要です。

しかも、授乳室を見つけて調乳しないと、作ったミルクが冷ませなかったりしますよね?

せっかく完ミなのに、授乳室を探さないと授乳できない…
これ、完ミのママなら特に、面倒なことだと思うんです。

液体ミルクの場合、外出時の準備は

・液体ミルク
・哺乳瓶

これだけ。
しかも、哺乳瓶に注げばすぐに飲ませてあげられるので、完ミであればわざわざ授乳室を探さなくても、座るところがあればあげられるという。

なんて便利〜♪

ちなみに、乳児用液体ミルクは、飛行機の機内持ち込みもOKです。
100mlを超えていても、機内で必要となる分だけならば、持ち込めますよ。

ただし、

・手荷物の検査を受ける時に、手荷物とは別にしておく
・ミルクを飲むお子さん同伴で審査員に申告する

この2つは気をつけましょう。
特に、赤ちゃんと一緒じゃないと持ち込みの許可が出ない点には注意して下さいね。

子どもを実家の母などに預かってもらう時に使ってもらう

子どもを誰かに預かってもらう時に、液体ミルクの簡単さはうってつけ。

子どもを預かるのって、ただでさえ大変なのに…
慣れないミルク作りまでとなると、預かる側もハードルが高いですよね。

ミルクは10時と14時に、1回200mlだよ。
この缶から哺乳瓶に移して、飲ませてね。

こんな申し送りと、哺乳瓶2本、液体ミルク2本が置いてあったら…
かなり負担が軽くなるのではないかしら。

うちは、実家の母に預かってもらう機会があるかもしれないので、液体ミルクのことを早速母に伝えてみると…

温度とかも確認しなくて大丈夫なんだ、それは便利ねぇ

と、評判良かったです!

夜間授乳の負担軽減に

日中であれば、ミルク作りがそれほど負担に感じない場合でも…
夜間の授乳となれば、話は別です。

眠る夫を横目に起き出して…

ミルクを作って冷まし…

オムツ交換をして…

授乳して、また寝かしつける。

私はミルクを作るのが面倒な余り、もう一度寝てくれないか…と粘ってしまったこと、一度や二度じゃないです(笑)

粘って成功することもありますが、失敗するとぐずっちゃって余計大変なんですよね。

1日の内で一番しんどい『夜間授乳』にこそ、液体ミルクを使って負担を軽減!
夜寝る前に、

・液体ミルク
・哺乳瓶

を、すぐ使えるようにスタンバイしておけば…
夜間授乳も少しは楽になりますね♪

液体ミルクを使うことに、心理的に抵抗があるママへ

『母乳は赤ちゃんにとって最良の栄養です』

という言葉。

今回、液体ミルクが発売されるにあたって、物議を醸した一言です。

この表示は、液体に限らず、赤ちゃん用のミルクには表示が義務付けられているもので、決して今に始まったことではありません。

アイクレオ液体ミルクのパッケージの目立つところに書いてあったから、液体ミルクの手軽さと相まって、話題になったのかもしれないですね。

「ミルクを使うことは、悪いことなのかな…?」

「液体ミルクは手抜きなのかな…」

という風に感じてしまうママさんも、いらっしゃるかもしれませんね。

自分では感じていなくても、周囲からの言葉に嫌な思いをした…ということも。

でも…粉ミルクも、液体ミルクも。
決して抵抗感を持って使うものではないと、私は思います。

ミルクを使うかどうかを決める基準はどこにある?

母乳をあげることに、科学的なメリットはもちろんあります。
例えば、

・免疫物質が母乳に含まれている
・母乳を吸ってもらうことで、ママの子宮復古(元の大きさに収縮すること)が助けられる
・SIDS(乳幼児突然死症候群)がミルクと比較すると少ないという研究結果がある

こんなところでしょうか。

赤ちゃんにも、お母さんにもメリットがあるのは確かにそうです。
でも、

・免疫物質の多くは妊娠中に胎盤を通して赤ちゃんに既に渡っている
・SIDSは、うつぶせ寝、喫煙のリスクの方が遥かに高く明確で、母乳の推奨レベルとしては「できるだけ」という程度にとどまる

と、言うこともできます。

赤ちゃんを育てるにあたって大切なことは、

(1)赤ちゃんが健やかに成長する
(2)ママが健やかに産後の生活を送れる

この2つだと思うんです。

この2つの大切な目標を達成するために、ミルクを使うことが必要になった時は、使えばいいと私は思います。

つまり…

・母乳だけでは赤ちゃんの体重が増えないなど、赤ちゃんの成長に差し支える
・母乳だけではママの負担が大きすぎ、ママの心身の健康に差し支える

こんな事態にならないように、うま〜く使えば良いのではないかと。
そこに、親戚だの、あまり関係ない人だのの意見を差し挟む余地はありません。

赤ちゃんがやママが消耗したり、めちゃくちゃ辛い思いをしながら、ムリムリ完母で頑張る理由なんてないんですよ。

粉でも、液体でも。
赤ちゃん用のミルクは、厳しい品質基準をクリアし、母乳に近い成分を目指して栄養バランス良く作られています。
だから、安心してミルクを使って大丈夫ですからね(^^)

液体ミルクは手抜きなの?→そんなことありません!

もう一つ。

「液体ミルクを使うなんて、手抜きだわ。愛情が薄いんじゃないかしら?」

みたいな意見がある…らしいのですが、これも見当違いですね。

『苦労するのが美徳』

みたいな考え方を持っている人も世の中にはいらっしゃいますが、こと育児に関しては…
そもそもが大変なんだから、出来るだけ効率的な方がいいに決まってます!

これは、液体ミルクがまだ普及し始めだから、こんな意見が出るのでしょうね。

今はすっかり各家庭に普及した洗濯機や掃除機。
洗濯機を使うことに対して、

「子どもの衣類を、手洗いしていないなんて、手抜きだわ!愛情が薄いママねっ」

なんて批判をする人は、多分いないですよね?
昔みたいに、川に洗濯板持って行って洗うなんて、衛生面が心配すぎます。

「家の掃除をほうきでしないなんて、手抜きだわ!」

って言う人もいないでしょうね。

これは、洗濯機も掃除機も、すっかり普及して『あるのが当たり前』になった結果です。

液体ミルクも、今は出始めだから変な意見もあるでしょう。
でも、世の中に普及して、早晩あるのが当たり前の状態になります。

だから、今は選択肢が広がったことを一緒によろこびましょう。
そして、達観してその時が来るのを待ちましょう(^^)

(もっと普及して、もっと安くなればな〜)

それに、液体ミルクを使うことで浮いた時間分…

・お腹をすかせた赤ちゃんに、いち早くミルクをお届けできる
・ママが休む時間がちょっぴり長くなり、笑顔が増える
・赤ちゃんとママがいちゃいちゃできる時間が増える

と、『愛情が薄い』の真逆のことが起こるかも。

こんな風に考えると、自分の中にある心理的な『壁』は超えられるのではないでしょうか。

夫に理解してもらえない場合には、これを見せる…!?

とはいえ液体ミルクは高いです。
このため、夫になかなか理解してもらえない…ということもあるとか。

液体ミルクの良さ、夫にもわかってもらいたいのに、伝わらない…

そんな時に参考にしてもらいたい、なるほどなツイートがあります。

Amazonで調べたところ、

・ポカリ1L用の粉末1袋 104円
・500mlペットボトル2本 226円

でした。(2019年4月、記事執筆時点の価格)
ちょうど2倍ちょっとですから、粉ミルクと液体ミルクの関係に似ていますね。

色々書きましたが、私の意見としては。

親の愛情は母乳かミルクかとか、液体か粉かとか、そんなところでは測れない。
メリット、デメリットを考えて、あなたが使いたいと感じたら、使えばいいと思う。

ということです。

粉ミルクから自動で液体ミルクを作れる家電があった!

液体ミルクも便利なんですけど…
私、こんな便利な調理家電を見つけてしまったんです。

それは、こちら。

これ、アメリカの調乳マシンなのですが。
何しろ、粉ミルクをセットしておくと…

・適温のミルクを数秒で哺乳瓶に注げる
・量も選べる(2〜10オンスで2オンス刻み、約60ml〜300mlに相当)

という優れもの。
「ドリンクバーかっ!」っていう位の手軽さなんです。

ゆず
ぎえ〜!!出産前から知ってたら、絶対買ってたよぉ…
なんで今頃知っちゃったんだよぉ…

って気分になりましたね。
うちはもう保育園入っちゃったし、夜間授乳も1回だし、今から買うのはね。
大変なのはもう少し前だった…

もし、

・液体ミルク使いたいけど、メーカーが変わったら飲まないかも
・液体ミルクをせっかく買ったのに、常温で飲んでくれず、いちいち温めてる

なんていうことであれば、こちらのマシン、おすすめです。

まとめ

この記事では、実際に液体ミルクを使ってみた上で、液体ミルクを使うメリットやデメリット、購入できる場所や価格などについて、お伝えしました。

では最後に、記事内容とご紹介したミルクやグッズのリンクをまとめておきますね。

まだ発売されたばかりの液体ミルクは、粉ミルクよりも高価です。

でも、衛生面からは粉ミルクよりも安全ですし、何より育児の負担がかなり軽くなる。
内科医であり、母であるという視点から見ても…液体ミルクは安心・安全!
これ、太鼓判押せます♪

まずは、ちょっと使ってみてから、あなたなりの活用方法を考えるのもいいんじゃないでしょうか。

この記事が、あなたの育児を楽にするお手伝いができていたら、幸いです!

粉ミルクと比較した、液体ミルクのメリット

・とにかく簡単で楽チン!
・衛生的に調乳できる
・災害時の備蓄用として活用できる

粉ミルクと比較した、液体ミルクのデメリット

・粉ミルクの2〜4倍近くと価格が高い
・規格が125mlと240mlしかなく、少量を飲む場合に残りを廃棄するのがもったいない
・アイクレオとほほえみの2種類しかない
・粉ミルクより賞味期限が短い
・常温では飲んでくれない赤ちゃんがいる

液体ミルクを宅配で1本から購入する場合のおすすめ店

・アイクレオは最安がコープデリ(213円、送料無料)、2位がヨドバシ(216円、送料無料)
・ほほえみはコープデリとヨドバシが最安(232円、送料無料)

※主な取り扱い店、配送料を含めた場合の比較です
※2019年4月のリサーチ時点

液体ミルクの活用方法

・災害備蓄用としてストック
・外出時の持ち物を軽量化
・子どもを預かってもらう時に
・夜間授乳の負担軽減に

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